スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ツキカケ~第5章『ツキカケ』~3

 さぁ、我にもっと聞かせろ。貴様の推理を・・・・・
「次の事件。あの黒い怪物は何だったんだい?人間があんなにも大きくなるのかい?僕のが正しいのなら、アレは生物兵器。」
 そうだ。その通りだ。DNAを改造して造った単なる失敗作。おかげで殺されかけたよ。本当ならアレも簡単に殺すつもりだったんだがな。
「キミは、恐らく失敗作のアレを逃がしてしまった。恐らく、あんなにも大きな被害を出すつもりは無かったんだろうね。でも街に逃げられ、幾つもの道がある裏路地に逃げ込まれて奴が出てくるまで動くことが出来なかった。
 そして、現れたが予想以上に人を殺した。そして、自分も奴を殺そうとしたが『毒』が奴の全身に行き届くまで時間がかかった。おかげで共犯者の1人を使って何とか殺すことが出来た。」
 何せ、すぐに耐久を身につけてしまう能力を持っていた。殺すのに時間がかかったからな。我も本調子ではなかったし、アレは危険すぎるといってもよかった。
「理由その2、遺体の死に方。さっきも言ったよね?伊瀬ヶ木河の死に方が変だって。
僕は、最初気付かなかった。でも、2004年7月頃に起きた大量殺人事件。事件現場付近で多くの黒い仮面とコートの男を見たっていう情報があったよね?あれで気がついたんだ。仮面は、もしかすると爆弾のようなモノじゃないのか?てさ。
 それであの巨大な怪物に話が戻るけど、怪物の遺体は爆発していた。でも、怪物だけじゃないんだよ。爆発していたのは、怪物の半径2~3メートルの間。人間の遺体があった場所だ。そして、さっきの喜一郎氏の死に方から見て、僕の結論は・・・・・。液体状のモノで血液と混ざると化学反応を起こし、爆発する。」
 正解♪
「恐らく、気化できない物で冷やして凍らすことは可能のはず。気化できるのなら、すでに毒ガスとして使っていると思うから。」
「・・・・・その通り、アレはアタシの誤算かしら?人間の平均体温の36度で液体化し、それ以下の場合は固体化する。わかっているでしょうけどアレで剣を造ったわ。手袋さえしていれば、体温よりも低い温度で固まっているから造りやすかったわ。
 さらに突き刺せば、血と混じり体温で溶けて体内に流れ出す。そして・・・・・爆発」
 まさか、ここまで正解されると笑いが込み上げて来る。まるで最初からストーリーが決められていたかのように・・・・・
「証拠は、まだ見つかっていないがキミだということは確かだ・・・・・・」
 彼は、一息ついて言うのだった。




続きを読む

ツキカケ~第5章『ツキカケ』~2

 銃声は、1発に聞こえた。しかし、倒れていたのはグロリオーサだけだった。ムツキさんは、いつの間にか紅い仮面をつけていた。何が起こったんだ?
「ムツキさん。どうやって?」
「ああ、奴より先に仮面の装着が出来た。この仮面の効果は知っているな?」
「はい、僕の祖父が作ったモノを僕がアナタに提供しましたから。確か人間の見えるスピードを通常よりも遅く見ることが出来るって資料には書いていました。」
「そうだ。それでオレは、奴に1発の銃弾と奴が放った銃弾にオレの銃弾を1発当てた。避けてもよかったんだが後ろにお前がいたから止めるしかなかった。」
「え、と。すいません。」
 何故か謝ってしまった。と、そんなことよりグロリオーサだ。
「ムツキさん。グロリオーサは死んだんですか?」
「だと思うが・・・・・」
 ゆっくりと近づいた。グロリオーサは呼吸が荒くなっている。どうやら、左胸の肺に穴を空けたらしい。呼吸がまともに出来ていないようだ。
「グロリオーサ、お前の顔を見せてもらうぞ?」
「や・・・め、ろぉ・・・・・・・」
 拒否するがムツキさんは、聞いてはいない。仮面に手をかけて、取る。というか剥ぎ取るに近い。ベリベリと音を立てて白い髪と一緒に仮面が剥がされる。
「お前は・・・・・・」
 その人は、僕の弟のシンヤではなかった。少し安堵している自分がそこにいた。


続きを読む

ツキカケ~第5章『ツキカケ』~1

 2004年12月11日


 男はタメ息をつく。自分の買った本が燃やされている。魔女は、気まぐれで世界を燃やした。恐らく、物語も最後まで読みきっていないだろう。
 気に食わなかったら読まない。でも、もしかしたら逆転の展開が待っているかもしれないのに彼女は、燃やした。
 男はタメ息をつく。


 その男の名は・・・・・・・・・

続きを読む

ツキカケ~第4章『真』~11

 2004年12月0日


 鼻歌混じりで暗い部屋の中で腰まで伸びた黒髪の少女は、お茶会の用意をしていた。素肌の上から黒いコートを着込んでいる。黒い髪とコートの間から見える白い肌を強調させる。そして、血より紅い瞳は誰をも魅入ってしまうだろう。
 用意が出来た頃に鉄の階段を下りてくる足音が聞こえた。彼女が来たのだ。我は、紅茶で持て成すことにした。
 ギィーーーっと、重たい音がして扉が開く。白く長い髪を靡かせて白銀の眼をした魔女は、来た。
「これは、白き魔女(カメリア)様。ようこそ、我が城に・・・・・」
「城?ただの地下室がアナタにとっては城なの?所詮は、黒き魔女(グロリオーサ)といったところね?この私が直々に来た。何かあるのでしょ?」
 カメリアは、笑った。その微笑は、誰もを凍りつかせたであろう。だが、グロリオーサも笑ったのだ。

続きを読む

ツキカケ~第4章『真』~10

 車を走らせていた時だ。いきなり、道路に人ごみが流れ込んできた。急ブレーキで車を止める。外に出ると悲鳴しか聞こえなかった。
「何があったんでしょうね?」
「キイチ、お前はそこにいろ。恐らく、音木警部補だ。犯人を殺そうとしてる。」
「は?マジですか?了解です。車を何処かに止めてから直行します。」
 オレは、人ごみを掻き分けて進む。クソっ、鬱陶しいな。
「おい、貴様。」
 走ってくるサラリーマンの胸倉を掴む。
「な、なんですか?」
「何があった?なぜ、逃げている?」
「じゅ、銃声がしたんだよ。それで肩から血を流してる女の子が――――」
「くそぉ、音木!!」
 男を乱暴に投げる。人ごみを倒して道ができる。オレは、見境無しに踏みつけて進んだ。クソっ、銃を車に置いてきたままだ。死なない程度に頑張るか・・・・。

続きを読む

Search Under This Blog
Twitter
Recent Entries
Categories
Monthly Archieves
Comment
Trackback
Profile

ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

Links
QR Code
QR
RSS Feed
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。