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井戸

実はね、井戸という仮タイトルで短編小説を書いたのですが、これがまったく推敲が出来ていないものでまだ発表できる段階にありません。

もう少々お待ちを。

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

ホラー小説?

夏ですよ、夏。

家族連れが恋人たちが浜辺でさんざめき、「今日のこの太陽を忘れない」とか言って海を満喫するんでしょ?

ああ、もうあれだ、畜生だ、バカヤロウ この野郎めっ!

私は夏であろうとなかろうと、休日は家で大量に読み終わらぬ小説&漫画&雑誌&サブカル本…などなどを読んでいます。基本的にブラインド締め切り、蛍光灯の光だけで生活!

YES! 不健康!



ということで、不健康ついでに深夜に読んで楽しめるようなホラー小説を書きました。
正直に言うと実話ベースなので書いている本人も怖かったりします。

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テーマ : 今日のブログ
ジャンル : ブログ

カレーライス

―久しぶりに小説でも―

私の父は貿易に携わっていたこともあってよく海外へ出かけていた。
そんな彼のお気に入りの国はジャーポンという島国で、よく彼は私にそのジャーポンの話をしてくれた。
「息子よ、日本という国には不思議な食べ物がある、我々の食べる米に似たものの上に黄土色の液体がかかっているのだが、これがスパイシーで非常に美味しい、知り合いの外交官に『これをわが国でも広めるべきだ』と提案したら、彼はそれはもうわが国にあるといったんだ。 いやあ不思議だ、彼によると私も食べたことがあるらしいのだが、私には全くその覚えがないのだ、そうだ、息子よぜひジャーポンにいってそれを食べてきてくれ、店は…」
と父は駅からの雑な地図を私に渡してきた。

当時、学校に通っていた私にジャーポンに行く暇などなく、そんな地図もなくしてしまったある日、私は大掃除をしていた。

チェストの引き出しを全て取り出し一つ一つ丁寧に拭いていると失くしたはずの地図が出てきた。

「あ、これは父さんの…」

かれこれ10年前に死んだ父の字は懐かしく、また何年経っても雑な地図は雑なのであった。

「今月はヒマだから、ジャーポンに行ってみるか」

と私は行き当たりばったりの旅に出かけることにした。
飛行機でジャーポンに、その後電車に乗り、数十分、着いたのは父が書いた駅トーキンであった。
駅員に
「あの、雑な地図なのですが…ここに行きたいのですが、教えていただけませんか?」
新世紀になったというのに、相手は私が話す公用語を理解できなかったようでしきりに
「はぁ?」 だの 「へぇ?」 だのと言っていた。
仕方がない、父が訪れてからおよそ20年経つが、店が移転していないことを願って地図を頼りに行ってみることにした。

父の地図はそもそも距離感がおかしかったので、どうやって行けばいいのか分からないが、そこはもう根性の世界とでもいうのか、歩いて歩いて歩き倒すしかない。

1時間、2時間、3時間経てども見つからない。

途中色々な人に越えかけても相手は全く相手にしてくれず、途方にくれた私が、自動販売機で飲み物を買うことにした。

まず驚いたことは黒い炭酸飲料である、やはりこれはどこでも売っているのだなあと一人で感心していた。
その隣にお水があった。
ジャーポンの水は高級品で、私の国だとこの自販機で売っている値段の30~40倍は軽くする。

「おお、水」

と買った水は、やはり美味しい、もしかした私の国で買ったものよりも美味しいかもしれない。

「やっぱり、ジャーポンの水は美味しいね」

と言いながら味わっていると、後ろから誰かが話しかけてきた。

「君はジャーポンの水が好きなのかね?」

初老のその男は私を見るなり

「そうか、君もアレが目当てなんだね」

と私の手をつれて、路地裏へ。
怪しげな音楽が漏れるそのお店の中に入ると今どき趣味の悪いお香が焚かれたいた。

「へへ、お客さん、旦那もアレが目当てかい?」

とニヤニヤする男は、私の目の前に真っ白な皿を置いて

「ちょっとまってな、そろそろ出来上がるから」

厨房の奥から怪しげな煙と共にやって来た男は、左手にヘンな形の容器、右手には丸いカップを持っていた。

ドン

丸いカップを白い皿の上に置き、カップをとりさると、そこにはお米が。


「ヘイヘイヘイ、楽しみはこれからだぜ」

黄土色の液体を、彼は自らの眼の高さから注いだ

「おい、危ないだろ!」
「へへへへ、これがうまさと、カオリの秘訣」

湯気とともに現れたのは、カレーライスと呼ばれるものであった。

一口含むとスパイシーな香りと甘みが、そのあと逃げた兎か追う虎か、怖ろしい速さで辛さがやってきた。
私の口という地を、キャタピラつけた戦車がやってくる、やったらめったら、あっちこっちに砲撃、砲撃、砲撃。
さあ、負けるのは私か、戦車か。
私は勝とうと水を流し込むが、それを諸共せず、いやむしろ奴等は強くなって、大型戦闘ヘリをも味方につけて、蹂躙しつくす、あそこでは火事、あそこでも火事、ここでは殺戮

おお、カレーライス、カレーライス、なんというカレーライス、これが父が愛したカレーライスという名の魔物、美味しいではないか!

私は店主に聞いた

「コレが、カレーライスが私の国でもあるというのは本当か?」
「ええ、本当です」
「なんと呼ばれているんだ?」

「カリーです、あなたは勘違いしていうようだ、カレーライスで一つの言葉ではなく、カレー+ライスでカレーライスです」

「ということは、私は毎日のように食べていた、あれがこれなわけか…」
「へへ、そういうことになりやすかね」

私は異国のカレーを食べて、祖国を思い出していた。
探していたものが実は身近なところにあるってことはよくあるが、何日もかけて経験するとは思ってもいなかった。

悪魔と射手

 ふと目が覚める。嫌な夢だ。野朗と花火を見ていた。2人きりでだ。そういう趣味ではないので吐き気ものであった。
「・・・・・・」
 寝ぼけ眼のまま洗面台に向かう。その行動は、動物的に習慣付けられている。眠っていてもその行動を起こすのだ。
 冷たい水で顔を洗う。11月という冬場には、目が確実に覚める方法ではある。
「・・・・さて」
 胸にかけている十字架・・・・というよりXの字に似ている。変わった十字架を手に祈る。これも日課だ。


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シュールで理不尽な世界

ここ何日も降り続いていた雨が止んだある日、まだ少し濡れている道を男は歩いていた。
泥濘に足を取られ、こけて泥まみれになっても、汗で革靴が心地悪くなっても男は止まることなく、ただ歩いていた。
目的などなく歩いていた。だが、歩かなければいけないと男は思っていた。
雲に隠れることなく久しぶりに姿を現した太陽もいつしかどっぷり西へと沈み、ゆっくりと現れた、月、満月が男の頭上に現れ、男を照らしていた。
「明るいな」
夜にしては明るい、街灯もないのに明るい。
「懐かしい」
男はそう呟いた、だが、男には懐かしむような幼少時代の記憶も、つい一ヶ月前の記憶も思い出せなくなっていた。
世に言う記憶喪失。でも、決して自分の記憶が思い出せないようになったからといって、落ち込むことも悲しむこともなかった、スーツの胸ポケットにはざっと100万円ぐらいの金がねじ込んであったし、ズボンのポケットいっぱいに複雑な動きをする時計がいくつも入っていた、彼には時計に関する知識はなかったが、これらを売ればかなりの儲けになるだろうということ位は容易に分かった。

しばらく彷徨っていた。
すると突然耐え難い腹部の痛みと共に、己の頬を涙が伝え落ちることに気付いた。
ここは路上で、真夜中で、腹から血が出て腸も出て、意識は朦朧としていた。
誰かが言った
「おい、誰かが路上で倒れているみたいだぞ」
その声に呼応して見知らぬ人々が倒れている人間の周りに集まって、その倒れて無抵抗になっている者の顔を覗き込む。
朦朧とした意識のおかげで痛みもよく感じなくなっていきた、しばらくして男の意識は落ちた。

「なんだ、男か」
モジャモジャとした頭の若い男が覗き込んでそういった、後姿を見ても分からなかったらしい、また、倒れているのが男だと分かるとどこかへ去っていった。
「まあ、腸が、腸が出ているわッ!」
若い女性は、そう言って倒れている男の前に倒れこんだ、気絶したようだ。
「えらいこっちゃ、中村さん、とりあえず道端へこの人たちを運びましょう」
「はい」
大胆にも車道の真ん中で倒れていた男を、中年のサラリーマンとその同僚らしき人だけが冷静に気絶した女性と共に道端へと運んだ。
中村と呼んだ男は女性を背負い、中村と呼ばれた男は倒れた男を背負った。
中村という男は、周りを取り囲むだけで役に立たない人々に
「誰か、救急車を、救急車を呼んでくれ」
と言った。
それを聞いた誰かが携帯電話で通報してくれたようで、それから間もなくして救急車がやって来た。
いつまで経っても目を覚まさぬ女と共に、腹を刺された男は同じ救急車に担がれ、大急ぎで近くの総合病院へと向かった。
サイレンがけたたましく鳴り、車のエンジンが轟音を上げて走っている、赤信号の交差点を1つ2つと過ぎ、颯爽と通過する救急車。
車内では、倒れていた男の止血や心肺蘇生などでとにかく忙しかった。そして同じく気を失った女性もいまだ意識を取り戻さず、車内のベンチの様なところにダラリと凭れかかっていた。
もう日付が変わるか変わらないかという頃に救急車は病院に着いた。清潔な院内ではツンとした消毒液独特の臭いが広がっていた、そこを看護婦と宿直の若い医者の足音がドタドタと走れば、まさに緊急といった雰囲気が広がった。

処置室で横たわる男を処置する寝ぼけ眼の医者に、目が血走っている看護婦、不思議な空間が場を覆う。
「あ、ああ、こ、これはま、まずいね」
なぜか慌てふためく医者、吃音ぎみの医者。
「ええ、そうですね、先生、先生」
「と、とりかかり、ましょうか」
「ええ、そうしましょう、先生、先生」
なぜか先生を二度言う看護婦、男も意識があったらさぞかし不安になっただろうが、幸いか不幸か彼には意識はまだ戻ってなかった。

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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