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晒し首

アルバム「無限の住人」は、漫画家・沙村広明の同名作品のコンセプトアルバム。よって、アルバム全体の時代設定が江戸時代調になっている。



首斬り穴の闇を覗けば 刃が走り視界が回る ひきつる胴が血の雨降らし 無念の青に恨みの赤が 睨んだ睨んだ 歪んだ顔が 並んだ並んだ 晒し首並んだ

首斬り穴~:どうやら、「睨んだ睨んだ」から視点が変わっているように思われる。前半はこれから首を斬られる人、後半はその斬られた首を見ている見物人。あるいは、視点は入れ替わっておらず、斬死した人間の幽霊が、自らの亡骸を見ているということなのかもしれない。
首斬り穴:首斬りは罪人が中腰になり、その首めがけて死刑執行人が刀を降ろすのだが、罪人の前にある程度の深さを持った穴が掘られ、そこへ首が落ちるようになっている。
晒し首:「梟首(きょうしゅ)」、」「獄門」とも。死刑執行人によって切り落とされた首を二晩(3日間)人目に晒す。


すすき野原の壊れた台で 睨んでみてももずが鳴くだけ 首から下はどこ行ったのか からすに訊けど答えちゃくれぬ 溶けた溶けた 鼻が溶けた 落ちた落ちた 目玉が落ちた

すすき野原:漢字では「薄」、「芒」 イネ科ススキ属の植物。多年生草木で日本全国に分布しており、日当たりの良いところでよく育つ。
もず:漢字では「百舌」とか「百舌鳥」あるいは「鵙」と書く。すずめよりもやや大きいぐらいでわりと小さな鳥
首から下は~:江戸時代では、刀の試し斬りに人体を用いていた。当時の人々は人体以外の試し斬りを信用していなかったという。そこで、打ち首となった死体を死刑執行人である山田浅右衛門が試し斬りようとして売買していたという。
溶けた~:人間の身体とて腐ってしまうと脆くなる。特に夏などに晒された首はすぐに腐り、爛れてしまったという。


蓑虫が俺の鼻穴で 夜風に揺れている 蟷螂が俺の頭から 月に拝んでいる 土蜘蛛が俺の喉元で 何かを待っている 蟋蟀が俺の目の中で あはれと鳴いている

蓑虫:ミノガ科の蛾の幼虫。枯れ葉などを粘着性の分泌液で絡めて巣をつくり、枝などにぶら下がっている。
蟷螂:「かまきり」 「螳螂」とも書く。両手にある鎌を使って捕食する肉食性昆虫。ちなみに雌は交尾の後に“栄養”として雄を食べるというが、雌が満腹であればその事態は防げるという。ちなみに、カマキリとゴキブリは同じ祖先を持っており、それは「プロトファスマ」という絶滅した生物。
土蜘蛛:土蜘蛛という生き物は実在しない。これは、日本に古来から伝わる大蜘蛛の妖怪のことで、鬼の顔を持ち、虎の長い胴体を有しているという。しかし、歌詞の前後から察するに、妖怪というよりは地上を徘徊する、単なる蜘蛛のように思われる。
蟋蟀:「こおろぎ」 バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科に属する昆虫。秋の繁殖期には美しい音色で雌を誘うのが特徴的。広義ではセミも仲間に含まれるという。
あはれ:古語では「しみじみと」 「趣がある」という意味。現代では「悲しい」という意味で用いられている。蟋蟀が晒し首になった人間を「かわいそうに」と悼むとも考えられるし、晒し首になっている人間に囚われず「良い夜だなぁ」と思っているとも考えられる。


人に晒され 日に晒されて 雨に打たれて 風に吹かれて 虫に喰われて きのこが生えて 苔むす頃に 土へと帰る 崩れた崩れた しゃれこうべ崩れた 無くなった無くなった 俺が無くなった

しゃれこうべ:漢字で書くと「髑髏」と書くことから分かるようにドクロのこと。白骨化した人間の頭部。


咲いた咲いた 彼岸花咲いた 忘れられた 俺の墓標

彼岸花:この名前の由来には諸説ある。秋によく見られる花で彼岸ごろに咲くからというのと、彼岸花は毒を持っており、食べると場合によっては死に至ることもあることから「食べたら、すぐに彼岸(あの世)へ行ってしまう」というのあって、どちらが正しいのかは不明。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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