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ツキカケ~第5章『ツキカケ』~6

 自分が笑っていることに今気付く。ああ、やっぱり壊れているのだろうか?
「さて、行くぞ?」
 グロい音をさせてビチャビチャと黒い液体を流していく。それは、人型に固まり自分に銃口を向ける。『元』鬼道隊の皆様だ。
「じゃあ、コッチも行くか・・・・・」
 全ての銃を装填する。最初から入っている銃弾も全て入れ替える。途中で弾切れなんて格好が悪すぎる。
「撃て!!」
 ボクの弾詰めが終わっていないのに撃ってくる。まってく、空気を読めよ?
 異常に高鳴る心臓。徐々にスピードを遅くしていく銃弾。余裕を持ちながら弾詰めを終える。さらに懐から3丁目の拳銃を出す。それを口で咥えて、走る。
 この仮面は、赤い仮面の基礎となるモノ。ようは、プロトタイプであり失敗作でもある。何が失敗か?使用する人間のことを全く考えていないからだ。まず、仮面の裏側に小さな針が数本ある。ここから電流が流れて、筋肉を増強させる。つまりは、スピード、動体視力、『動く』という行為が人間を超えている。
 相手が装備しているのは、これまたムツキさんオリジナルのマシンガン。弾数360発。銃弾の先端に超小型ナイフが装備されている。リロードも無駄がないようにスライドすることによって次の弾倉になっている。だが、遅い。
「ほら、行くぜ?」
 走る。否、飛ぶ。電柱を蹴り、頭上から攻める。自分の拳銃は、左手に持っているのが弾数が9発、右手が6発だ。そして、咥えているのが9発。
 敵は、兵士だけで30人。魔女様を入れて、31人だ。
つまり、9+6+9=24発。一度は、リロードしなければならない。さらにミスをすれば、さらにリロードする確立が増える。
「まず、3人!」
 ダン、ダン、ダンっ!少し、重たい銃声。右手で1人、左手で2人殺す。頭を狙っているのだから、これで死なないのならどうしようもない。
受身を取り、全員の真後ろに着地する。そのまま振り返り、両手で4人殺す。
 相手が振り返る。そのまま、連射をする。だが、遅い。
横に飛び、右手に持っていた弾を全て撃つ、全て命中。それを空中へ投げ捨てる。
そして、口に咥えていた銃に持ち替える。
 走る。直線に飛ぶ。スローの世界では、相手がどんな武器を持っていても関係ない。スピードが勝負になる。
「はっ―――――、はっ―――――、」
 息が切れる。引き金を何度も引く。14人を一気に殺す。額に穴を空けてぶっ倒れる。左手に持っていた銃を口に咥えて、右手の銃をリロードする。
 撃つ。1,2,3,4,5,6,7,発撃つ。全てが額に命中し、全ての兵士が倒れた。口に咥えていた銃を左手に持ち、落ち着く。

 ボクは、グロリオーサの前に立ち呼吸を整える。
「なんて・・・・・・」
「呆れたか?」
時間にして、十秒少々といったところか?さすがに30人相手は、時間がかかる。
「張り裂けそう?」
「何がだ?」
「心臓♪」
「当たり前だろ?」
 すでに心拍数は、通常の数倍の動きをしていた。普通に考えても、生きているのがおかしいぐらいだ。
 その時だ。小さな。そう、小さすぎる物音が聞こえた。その物音に自分が冷や汗を流しているのに気付いた時、もう一度仮面の力を使っていた。異常すぎる心拍数の早さ。焦る。振り返り、グロリオーサに突き立てた銃口の向きを変える。
 そう、死体に埋もれていた兵士の2人がまだ生きていた。否、生きている。彼らは、死んでいる兵士を自分達の壁として使っていた。
「はっ――――――、馬鹿馬鹿しい。」
 右手に持っていた銃の弾数は、ちょうど二発。ボクは笑みを見せ、引き金を2回引く。重たい銃声がゆっくりと響く。
 1発は、片方の兵士の首に命中し、もう1発は、もう片方の兵士の眉間に突き刺さるように貫く。
 ゆっくりと、倒れる男達。それを見て、仮面を脱ぎ取る。いや、脱ぎ取った方がいいと判断した。これ以上使うと彼女を殺す前に死んでしまうと理解したのだ。
「くくく、貴方も馬鹿ね♪」
「何?」
「アタシが丸腰でこんな所に来ると思っているの?」
 彼女は、ボクに向かって銃口を向けていた。しかし、ボクも馬鹿ではない。彼女に銃口を向けている。
「ふふ、あははははははは、アンタ馬鹿ぁ?アタシが何も見ていないと思っているの?貴方がアタシに向けている銃は、貴方がさっきまで咥えていた銃。つまり、弾が切れて咥えていた銃よ?」
「どうして、弾切れだと?」
「いいわ、冥土の土産として教えてあげる。それは、最初に左手で持っていた銃。その銃で最初に2人殺した。次に右手と合わせて4人の人間を殺した。つまり、2発を使用した。そして、口に咥えていた銃を右手の銃と入れ替える。この時左手に持っている銃弾の数は、残り5つ。その後、貴方は、14人を殺す。つまり、14-5=9貴方が右手に持っていた銃弾は9発しか撃てない。そして、その後すぐに右手の銃をリロードした。もちろん、9発入ったわ。そのまま、貴方は7人殺した。
 そして、そのままアタシに銃口を向けた。この時ならアタシは殺せていた。でも、貴方は気付いてしまった。まだ、2人残っていると。そして、そのまま2発を使う。
 それで貴方は、落ち着いてしまった。もう武器を持っている者は自分だけだと思ったのね。自分から仮面を脱いでしまった。でも、脱ぐ時に見えたんでしょ?アタシがコートから拳銃を取り出しているところを?そして、咄嗟に貴方は咥えていた銃を持ちアタシに突きつけた。」
 確かにそうだ。彼女が銃を取り出すところを見て、冷や汗が出た。咄嗟の判断とはいえ、彼女がココまで見ていたとは思わなかった。
「・・・・・・参ったね。」
「そう?なら、アタシの勝ちね♪」
 霞んだ銃声。その音は、静か過ぎる街に響いた。
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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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