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ツキカケ~第5章『ツキカケ』~5

 僕は、走った。もちろんカメリアを探し出すためだ。何処にいるというのだ?もう逃げた?有り得ない。なら、何処に?監禁されている。
なぜ、監禁と?殺されている可能性が高いはずなのに?それを僕が望むから、生きていて欲しいと望むからだ。
「ほんと・・・・自分勝手だよな?」
「ですね。」
「え―――」
 振り返る。それは、何処かのヒーローのように変なポーズをしていた。
「トイシ参上!!」
「・・・・・・・」
 開いた口が塞がらないとは、この状況をいうのだろうか?目の前の馬鹿にただ唖然とするしかなかった。
「何しているんだ?」
「は?知らないんですか?カメリアさんを探しているんすよ。」
「・・・・・・はっ!馬鹿かよ?」
「ええ、馬鹿デスヨ!!」
 バカイシがそこにいた。いつも通り馬鹿なことしかしない奴だ。
「いいか、急いで探すぞ?僕は、お前となんか心中したくないからな。」
「私はどっちでもいいすよ?」
「いや、だから僕が嫌なんだよ。」
 僕たちは、二手に分かれて探した。僕は、東半分を彼女は西半分を




 戦争開始までそう時間もない。だが、我は遊ぶ。それは、遊びたりなくて家に帰りたくない子供の最後の悪あがきのようだ。
 パチンっ―――と指を鳴らす。我の身体からタールのように黒いスライム状の塊が零れ落ちる。それは、徐々に人型へと変化する。
「「ナイト・・・・・ここに・・・・・」」
「うむ、これより少し余興を行う。付いてくるがいい。」
「「御意」」
 双子のナイトたちは、溶ける。そして、我ももう一度指を鳴らす。液体となり、爆発する。




 クソッ!ヒントはないのか?情報が少なすぎる。まず、カメリアが本当に監禁されているかも証明できない。先にこの街を出たのかも知れない。
 なら、僕は何をしている?早く逃げるべきなのか?だが、もし彼女がこの街に取り残されていたのならどうする?
「あ~、もうどうすればいいんだよ?」
「くくく、どうやら苦戦しているようだな?」
 振り返る。そこには、黒い仮面の女性がいた。
「グロリオーサ・・・・・」
「その名は捨てた筈だが?」
「だから、僕が名付けたのさ。漆黒の魔女グロリオーサ・・・・」
「くくく・・・・魔王の次は魔女か。我も大変だな。」
 口元がニヤリと笑う。
「それで何のようだ?僕は・・・・・」
「カメリアを探すのに忙しい・・・・・か?」
「ああ、そうだ。」
「どうして、カメリアがこの街にいると思っている?彼女の何を知ってその行動に出る?」
「・・・・・だから、さ。僕は彼女の何も知らない。だが彼女は、僕の全てを知っている。だから、彼女が僕を残していなくなるというのは変だ!!」
 その台詞が面白いのか、グロリオーサは笑った。しかも豪快にだ。ウキであった彼女は、何処にいったのだろうか?
「それで・・・・・何のようだ?」
「ん?ああ、ヒントだよ。キミだって苦戦しているのだろう?だから、我が直々にヒントをくれてやる。有難く思え?」
「・・・・・早く言って消えろ!」
「ちっ――――、いいだろう。アイツは、何処かのビルの地下7階にいる。そして、制限時間を教えてやろう。今から38分後にこの街にミサイルが撃ち込まれる。面白いことに他国からだぁ。」
 その不気味な笑い方は、気色が悪いとしか言いようがなかった。まるで虫を殺して遊んでいる子供のようだ。
「それがキミの狙いなのだろう?」
「わかってるじゃないか?まぁ、それだけじゃないんだけどね。くくくくく・・・・・・・・」
「―――――っ!!」
 僕は、いつの間にか懐から自動拳銃を出していた。さっき、イズミさんから貰ったものだ。警官が装備している一般的なモノだ。素人の僕には無理だと思ったが相手との距離は、2~4メートル程度連射すれば1発ぐらい当たるだろう。
 僕は引き金を引いた。何発連射したのかはわからなかった。ただ、無意識のままに引き金を引いていた。
そして、撃ち終わる。目の前の魔女は、立っていた。銃弾が当たらなかったのではない。銃弾を切り落とした者がそこにいたのだ。
「ウソ・・・・・だろ?」
「いいえ、本当よぅ?」
「ええ、私と姉さまがいればこのようなモノは止まっているのと変わらないわ・・・・・・」
 そこには、魔女を間に挟むようにして双子の少女が立っていた。お互いに片手に剣を持ち、黒い仮面をしている。ポニーテールの少女たち。
「さぁさぁ、参りましょうか。お姉さま?」
「そうね、じゃあ行くわよ?」
「「いざ、参る!!」」
 踊るようにそして、素早く、迅速に行動する。どうすれば、いい?


 その答えは、大して時間は掛からなかった。
「「何っ?」」
 一瞬だっただろう。僕は、双子の頭に銃口をくっ付けていた。この距離なら、『素人』の自分にでも当てることは可能だろう。
「あなた・・・・・誰?」
 グロリオーサは、震えていた。こんな男は知らない。シンは、推理が好きなだけの金持ちの馬鹿だ。こんな事が出来るはずがない。
「ボクはね。シンさ。でも、シンではない。」
「はぁ?何を言ってい――――」
 バンッ!銃声が響く。双子の少女は、倒れる。ドサリと品のない音を立ててだ。
「ああ、醜いね。実に醜い。」
「き、貴様ぁああああ!」
 振り返る。その顔には、白い仮面。
「なぜ、貴様が持っている?お前は覇王ではないはずだ!」
「ああ、そうだ。ボクは、覇王ではない。ボクは、魔王さ。父、覇王こと相場 相馬の息子。相場 真矢だ!!!」
「なにぃいい!なぜ、貴様がココにいる?」
 ノリがいい奴だ。やっぱり、悪党っていうのはこういうリアクションが似合うぜ。
「ボクは、数週間前にカメリア様から呼び出された。兄さんは今頃、カメリアの所にいるはずだ。」
「つ、つまりお前はアイツの影武者をかってでたとでも言うのか?」
「そうなるな。顔も双子だからちょうど遣りやすいし、兄さんが記憶を無くすまでは、ボクが彼としてこの街で生活していたから不便はしなかった。」
「じゃ、じゃあ、シンが記憶を戻したのはどういうことだ?なぜ、お前が犯人だと言ったんだ?」
 ボクは、笑った。それが気に食わなかったのか、魔女は不適に笑ってみせる。
「あれは、兄さんなりの考えのことだろうね。ボクには理解出来ないよ。まぁ、そのおかげでキミが行動しやすくなったのだろう?彼に感謝すべきじゃないか?」
「く、そうだな・・・・・・。その理解できない行動で我が動きやすくなった訳だ。」
 まだ、驚いているという様子だったが彼女も馬鹿ではない。目の前に白い仮面を所持している者が存在しているという事は抹消しなければならないのだ。自分の障害物でしかない白い仮面。一度は、利用できると思ったが失敗に終わり、巨大な筋肉の塊に殺されかけた。
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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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