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狂気山脈

タイトルは、H.P.ラヴクラフトが創り上げた一連の神話群『クトゥルフ神話』の、1936年に発表されたエピソード『狂気山脈(狂気の山脈にて)」が元になっている。ちなみに『狂気山脈』はラヴクラフト作品の中でも割と後半に書かれた作品。



御伽話に伯父きがほのめかす 遠きヒマラヤ古えの種族 テケリ・テケリと地底に木霊する 光届かぬ禁断の叡智 行方知らずの伯父きは何処

御伽話:「おとぎばなし」 「伽」は「相手に寄り添って退屈を紛らわせる」という意味なので、その相手が大人であろうが子供であろうが関係なく使える言葉である。しかし「御伽話」といえば、たいてい子どもが眠るまで親が話したり、読み聞かせる話という意味で用いられる。
伯父き:「伯父」と「叔父」の違いは年齢に由来する。自分の父母より年上(つまり兄)なら「伯父」、年下(つまり弟)なら「叔父」という漢字を当てる。コレは伯母と叔母の場合でも同じである。さて、「伯父き」の「き」とは「貴」という字をあて、尊敬の念を表すものである。ラヴクラフトの『狂気山脈』には伯父さんは出てこなかったと思う。作品に登場するのは、ミス・カトリック大学の教授や大学院生であったはず。
ヒマラヤ:観測方法によっても異なるらしいが、世界で一番高いといわれる「エベレスト山」を有する山脈。ちなみに「エベレスト」というのはインドの観測局の局長の名前。別名のチョモランマというのはチベット語で「大地の母神」という意味。
古の種族:クトゥルフ神話を知らない人には非常に説明しづらいが、誤解を怖れず端的に説明すれば、宇宙からやってきた「生物」なり「物質」のこと。地球外生命体とでもいうべきか……かつて、この地球を支配“していた”ものたちのことである。
テケリ・テケリ:ラヴクラフトの小説によれば、正しくは「テケリ・リ テケリ・リ」という。「古のものたち」の言葉であるのと同時に、彼らの奴隷であった「ショゴス」という生き物の声でもある。
木霊する:反響すること。やまびこなど。
禁断の叡智:ラヴクラフトの小説に沿えば『ネクロノミコン』という書物に書かれたことであろうか?


歴史たる名の祭司は戯れに 為政者たちを頽廃に招く クルルゥ・クルルゥと獣の呪言が 人の神なる冒瀆の奥義 行方知らずの伯父きは何処

歴史たる名の祭司:旧支配者で、見た目がタコのようにもイカのようにも見えるクトゥルフのことか?
戯れに:お遊戯、ふざけること。クトゥルフ神話に出てくる神たちは、人間をまるで人形か何かのように、適当に弄んでいる。
為政者:「いせいしゃ」 政治を行う、取り仕切る者のこと。つまり政治家や官僚などのこと。
頽廃:「たいはい」 「退廃」と表記することもあるが、正しくはこちらの難しい漢字を用いる。意味は、風俗や規律などが乱れてしまうこと。
クルルゥ・クルルゥ:クトゥルフの鳴き声のことであろう。
獣の呪言:クトゥルフ神話には、先程の『ネクロノミコン』以外にも『エイボンの書』をはじめとする様々な書物が存在しているが、その内容は謎なのでその書物に「獣の呪言」書かれているかは不明。いずれにせよ、人間には理解出来ない言葉。
冒瀆:「ぼうとく」 神などに対しそれを貶めるような、あるいは侮蔑的な言動をすること。
奥義:学問や武芸などの最も重要な部分、隠された部分のこと。


伯父き尋ねてヒマラヤくんだり ここはチベット 雲間を泳ぐラマ僧の教え そこはシャンバラ されど若いの気をつけなされよ 選ばれぬものは 狂気! 狂気! 狂気! 狂気!

くんだり:中央から離れているときに使う言葉。おそらく、山をあちこち歩き回っているのを表わしている。
チベット:南はヒマラヤ山脈、北は崑崙山脈……などに囲まれたところ。現在中国の自治区。
雲間を泳ぐラマ僧:チベット仏教の僧侶のことを「ラマ僧」という。高地であるがゆえに、雲間を歩いているように見えるのか、あるいはラマ僧が法力によって空を飛んでいるのかもしれない。
シャンバラ:チベットに伝わる理想の仏教国。シャングリラなどと同じで「理想郷」や「桃源郷」という意味。


伯父き尋ねてあれから十年 ここは崑崙山 茶売り娘の唄に聞こえるは あれはシャンバラ そこな旅人秘密が欲しいか さればあの山へ 狂気! 狂気! 狂気! 狂気!

崑崙山:「こんろんさん」 中国にあるという伝説の山。伝説によれば、仙人たちが住んでいるという。ちなみにチベット北部に「崑崙山脈」というのが存在している。
茶売り娘の唄:中国の南部には様々な種類の茶を抱えて売り歩く「茶売り娘」がいるというが、さすがに崑崙山のような所にはいないと思われる。
そこな:「そこにいる」という意味。「そこにいる旅人よ、秘密が知りたければあの山へ行きなさい」
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

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えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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