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平成朝ぼらけ

オリジナル。枕詞を多用した詞が、曲の大半を占めている珍しい曲。



朝ぼらけ 踊り子どもが夢の跡 しののめの明けていづこに消えるらむ ぬばたまの髪あさましく乱れけり ももしきの大宮人に身をこがす

朝ぼらけ:夜明け、朝がほのぼのとやってくる様。
踊り子どもが夢の跡:おそらく、松尾芭蕉『奥の細道』の平泉で詠った句をもじったもの。


「夏草や兵どもが夢の跡」
かつて、ここで勇猛果敢に戦った義経主従たち武士も今では潰え、まるで夢のように儚く消えてしまった。かつての戦場は、今では夏草が生い茂っているばかりである。


しののめの:枕詞。「東雲の」と書くことから分かるように「日が昇ること」に関連しており、「明く」という言葉を導く。
ぬばたまの:枕詞。「射干玉の」 ヌバタマとはヒオウギという植物の実のことを指す。この実が非常に黒いことから、まず「黒」を導き、そこから「闇、夜」なども導く。従って「ぬばたまの髪」とは黒髪のこと。
あさましく:現代の「浅ましい」という意味ではなく、「驚き呆れるほど」という意味。「とても髪の毛が乱れた」ということ。
ももしきの:枕詞。「百敷の」というのは「たくさんの石、木材を使って作られる」という意味。宮中や皇居は大量の建材を使用していたので、そこから「大宮」を導くようになった。また「大宮人」とは、宮中などで仕える人々のこと。
身をこがす:心を悩ませること。


朝な夕なに髪ときて 香を衣に染めわたし 南蛮人にからみたる をとめの姿 絶えなば絶えね

朝な夕なに:朝晩。頻りに、いつも。
ときて:漢字では「梳きて」 櫛で髪の毛をブラッシングすること。
香を衣に染めわたし:「衣香(えこう)」といい、かつての貴族たちは、自らが着る着物に好みの香りを焚き付けて楽しんでいた。
南蛮人:外人、外国人のこと。中国の中華思想・華夷思想による影響がある言葉。つまり、中国以外は全て野蛮な国という扱い。東方の国々は東夷、西方の国々は西戎、南方の国々は南蛮、北方の国々は北狄と呼んでいた。
からみたる:おそらく、洋妾であったのだろう。
絶えば絶えね:意味は「絶えてしまうなら絶えてしまえ」 百人一首にある式子内親王の句が有名。


玉の緒よ 絶えなば絶えね 長らへば 忍ぶることの 弱りもぞす
私の命よ、絶えてしまうなら絶えてしまえ、このまま生き長らえてしまうと、秘めていたあなたへの気持ちがばれてしまいそうだから


あしひきの大和撫子さがさむと たらちねの母の面影追ふをとこ わびぬれば音にきくもの身にまとひ 夜もすがら からくれなひの車寄す

あしひきの:枕詞。「足引きの」 足を引きずって進むとか、山々に自生する植物を引き抜くことからとか諸説あるが、とかく「山」を導く言葉。
大和撫子:清楚で凛としていて、芯が通っていて、一歩引いて男性を立てる女性のこと。実在は不明。
たらちね:枕詞。「垂乳根の」 当初は母だけを指す言葉であったが、中古以降は両親を意味するようになっていったという。
面影:そこにいないのに、いると思われるもの。幻、妄想。
わびぬれば:思い煩い悩むこと。百人一首にある元良親王の句が有名。


わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
今となっては、あなたに会えず思い悩むことと身が破滅してしまうことは同じことのように思える。なんとしてでもあなたに会いたい。


音にきくもの:「噂に名高い」という意味。後の言葉が「身にまとひ」と続いているので衣類のこと。
夜もすがら:夜通し、一晩中。百人一首にある俊恵法師の句が有名。


夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり
この頃、あなたのことを思って眠れぬ夜を過ごしている、寝室の隙間が薄情に思える。


からくれなひ:漢字では「唐紅」あるいは「韓紅」と書く。鮮やかで色濃い紅色のこと、さらにそれを褒めた言葉。
車:「牛車」あるいは人力車(俥)のこと。


朝な夕なに髪ときて 香を衣に染めわたし 車でをんな待ちわびる をとこの姿 絶えなば絶えね


わが身夜にふる ながめせしまに わが身夜にふる ながめせしまに

わが身夜にふる ながめせしまに:「ふる」は時間の経過を意味する「経る」と「降る」を掛けて、その後の「ながめ」が「長雨」と「眺め」をかけている。眺めというのは景色を見るという以外に恋愛や人生に思案することを意味するので現代訳すれば

今宵降り続く長雨をじっと眺めていると、今までの恋愛が思い起こされて感慨に耽ってしまった。

という具合。


ちはやぶる神もこの世はあまたあり 久方の月もむかしをしのぶらむ

ちはやぶる:枕詞。「千早ぶる」というのは「勢いが激しい」ことを表わす。「神」を導く。
あまた:多くの、たくさんの。
久方の:枕詞、「ひさかたの」 「空」「月」「雲」「雨」などを導く。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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