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盗人賛歌

タイトルはオリジナル、元となった作品は不明。タイトルの『盗人賛歌』は「泥棒を褒め称える歌」の意。



花ざかりの森に住む 鬼が子を孕み 一つとせ 乳母は鵺に舌抜かれ 水蛭子とて名附く 山よ 風よ

花ざかりの森:三島由紀夫の初期作品の題名で、今は「憂国」と一緒に収録されて販売されている。「花がたくさん咲いている森」という意味。
鬼が子を孕み:ファンタジー小説では「人が鬼の子を孕む」ということはよくあるが、その逆は珍しい。鬼同士の子供か、それとも人間と鬼との間に出来た子供か、あるいは暴力的な何かの理由で「鬼」とあだ名され、怖れられている人の子供か、断言は出来ないが、あまり歓迎されている子供ではないようである。
一つとせ~二つとせ:世の中には「春歌」 「艶歌」というのものがある。端的に説明すれば、いやらしい、卑猥な歌詞をつけた歌のこと「猥歌」 そのひとつに「よさほい節」というのがある。


一つとせ、一人娘とする時にゃ親の承諾得にゃならん
二つとせ、二人娘とする時にゃ姉の方からせにゃならん
三つとせ、醜い娘とする時にゃハンカチかぶせてせにゃならん
四つとせ、よその二階でする時にゃ音が出ぬようせにゃならん
五つとせ、磯の浜辺てする時にゃ砂の入らぬようせにゃならん
六つとせ、むりやり脅してする時にゃ強姦覚悟でせにゃならん
七つとせ、質屋の娘とする時にゃ入れたり出したり流したり
八つとせ、八百屋の娘とする時にゃかぼちゃ枕にせにゃならん
九つとせ、校長の娘とする時にゃ退学覚悟でせにゃならん
十とせ、 尊いお方とする時にゃ羽織、袴でせにゃならん
     あー、のんきだね
     あー、のんきだね


乳母:「うば」あるいは「めのと」とも。 今で言うところのベビーシッターのこと。今のように上質な人工ミルクがなかった時代、貴族や武家、皇族といった身分の高い女性で乳の出が悪い者がいれば、その人の代わりに乳をあげていた女性のこと。こうした経緯から「乳の母」という漢字が当てられたが、必ずしも乳母が皆、乳を与えていたわけではなく、子守だけする人も多かった。
鵺:「ぬえ」 他にも「鵼」「恠鳥」「奴延鳥」と様々な字が当てられる伝説上の生き物。いわば、妖怪や物の怪の類である。サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビの体を持つと言われるが定かではなく、書物によって異なる。ただ、共通して「トラツグミ」という鳥に似た声で鳴くという。ちなみに、元々は「トラツグミ」のことを「鵺」と呼んでいた。それがいつの間にか、この得体の知れない化け物のことを指すようになった。
水蛭子:「ひるこ」 「古事記」や「日本書紀」には、いわゆる国産みという話がある。端的にいえば「イザナギとイザナミが何度か交わったことによって世界が、日本国が出来た」というものである。最初は妻であるイザナミがイザナギを誘っていた。出来たのは「水蛭子(一人目)」と「淡島(二人目)」で、共に不具者であった。そのため、正式な子供として認められず葦船に乗せられ流されてしまったのである。


旅人の肝食むことの 花の雅かな 二つとせ 簪なら鬼薊 雷は下僕 山よ 風よ

旅人の肝食むこと:医食同源に触発されたのかどうかは知らないが、身体の不調な部分と同じ部位を口にすると身体に良いという考えに基づいて、山賊が旅人を殺しその臓器を食らったり、売ったりしていたという。ちなみに食人は近親相姦、殺人と共に“人類の三大禁忌”とされる。
簪:「かんざし」 女性が髪の毛に用いる飾りのこと、髪飾り。舞妓や芸者はその指している簪によって階級が分かるという。
鬼薊:「おにあざみ」 キク科の植物で、夏から秋にかけてよく見られる。紫色した頭状花を咲かせる。
雷は下僕:『平家物語』では、源頼政が鵺を倒す場面がある。鵺は雷獣に変身したというところから「雷は下僕」という表現が用いられているのであろう。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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