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人間椅子歌詞BOTの副産物 「世界に花束を」と「品川心中」

人間椅子のアルバム「真夏の夜の夢」にある「世界に花束を」という歌の歌詞カードには「世界中に 幸せが」と一文書かれただけで他には“一切”表記されていない。
この「世界に花束を」って曲自体が、曲というよりも一種の朗読劇などに近いからだ。

さて、今私は人間椅子の歌詞を呟くBOTを作っていて、この歌詞、というか朗読はぜひ載せたかったので、聞いて起こしてみた。
BOTはランダムに歌詞を呟くので、まとまった形で歌詞を見ることができないから、このブログでまとまったモノを置いておこうと思う。 誰かの参考になればなあ…と思う。(いくつか歌詞に不安なところがあるので間違っているところがあればぜひ指摘して下さい。 Twitterでも良いし、このコメント欄でも良いのですので。)

さて、「世界に花束を」という曲は二人の男が書いた(と思われる)手紙が出てくる作品で、一葉目妻と子供へ、二葉目は母と妹に宛てた手紙。 どちらも戦地からの手紙のようで、文面はともかく背景は非常に暗い。


世界に花束を

お母さん ヨウイチ君 ニジ子ちゃん その後変わりありませんか? 元気に暮らしていますか? お父さんは今お前たちの所から もう何千キロも離れた遠い南の島にいます。 知っての通りお父さんの仕事は写真家だからこの戦争が飛び火する度にそのあとを追わなくてはいけないのです。
お父さんが戦争を撮りに行くと言ったときに、お前たちはずいぶん泣きましたね。 けれど誰かがこの争いの悲惨さを伝えねばならないのです。 皮肉なことに、この島の景色の美しいことといったらありません。 その大自然に包まれて、お父さんは人間も自然の一部であるのなら、きっと美しいもののはずなのにどうして醜い争いなどしてしまうのか、などと思ったのです。
こないだ、ある噂を聞きました。 あまり言いたくはないけれども、これだけは伝えておかねばなりません。 いよいよお前たちの住んでいる国がこの大きな戦いに参加することになったそうです。そのうち、お父さんの手紙もなかなか届かなくなるでしょう。 どうぞ、気を確かにもって正しく暮らしてください。

ヨウイチ、ニジ子、お母さんの言うことをちゃんと聞いて兄妹仲良くするのですよ。 一日の終わりには今日したことの反省をしなさい。 そうして立派な大人になって、戦争の起こらない世の中をあなた達の手で切り開いて下さい。

世界中に幸せが 消えてゆく! 世界中に幸せが なくなってゆく! 世界中に 花束を! 世界中に 花束を!

この手紙は面会に来てくれたいとこのセイちゃんにこっそりと渡したものです。 うまく届いてくれれば良いのですが。 入院してから二月程が経ち、足の傷もだいぶ癒えてまいりました。 窓の外では満開の桜が咲き誇り、故郷の桜を偲ばせます。

昨日、隣のベッドにいたTという若者が脱走を謀って捕まりました。 銃殺にこそなりませんでしたが、おそらくTは最も過酷な戦場に行かされることになるでしょう。 皆はTのことは馬鹿だと言いますが、あながち私にはそうとも思えません。
むしろ馬鹿げているのは個人の自由を完膚なきまでに奪い去っているこの戦争という状態で、Tはただ単に己の自由意志に則ったに過ぎません。 こんなことを言うようではタカシは兵隊として失格ですね。
まったく、なぜ私のような死の覚もとてないノンシャランな人間が銃を持つのかとていうに それは銃後にいるお母さん 妹のヨシ子の為という他ありません。 タカシは愛すべき家族のいることに感謝しております。
いずれ近いうちに前線に出ることになると思います。 妹のヨシ子はどうしていますか? あれは世慣れぬところがあるのでとても心配です。 いつの日か還ることが出来たなら、お母さんの作った煮物をたらふく食べたい。 そうして好きな絵を思う存分描きたいです。 なによりもお母さんの元気であらんことを。

幾千もの想いをのせて、手紙は今日も世界中でしたためられる。

トロントで サンフランシスコで リヴァプールで。

配達された手紙 配達されなかった手紙。

封に入れられることすらなかった手紙。 そのどれもに人の切なる願いが込められている。
悪意の込もった態度が人を不快にさせずにはおかないように、慈愛に満ちた言葉もまたその人を揺り動かさずにはおかないだろう。

一度転がりだしてまった戦争は巨大な破壊をもってしか止めることは出来ない。 歴史が証明するようにそれは一つのきっかけが世界中を席巻していった悪夢のバタフライ効果だ。

しかし、また、一個の分子運動が全体に波及するというこの構造を信ずるならば、我々の書かなくてはならないのは平和への願い ただそれだけである。




追伸、アルバム「瘋痴狂」の「品川心中」の落語部分も起こしたので掲載。
金蔵「おはようござい…」
親方「なんだい 金蔵じゃねぇかい」
金蔵「立っているのは金蔵で、足下にあるのが雑巾」
親方「何を言ってやがる、どうしたんだい、顔見せねえじゃねえかこの頃」
金蔵「ええ~ つきまして、アタクシも仕合せを悪くいたしまして」
親方「当たりめぇだ。 幸せがあるたって、そう手頃っちゃ女ばかりだって管出していやがるんじゃあな」
金蔵「ええ~ しょうがありませんから、田舎へでも行って少し稼ごうかと」
親方「おお、それもいいや、行って来いな どっちへ行くんだい?」
金蔵「方角は西の方へ」
親方「西の方へ? いつ帰ってくるんだい?」
金蔵「お盆の一三日には帰ります」
親方「ヤな野郎だな、コンチクショウ、ドウモ で、西へ参りますって、西はどこなんでぇ?」
金蔵「西方阿弥陀」
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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はじめまして。
あのbotの作者さんなのですね。フォローしています。

まとめて拝見するとすごいですね。。
ありがとうございます。

どうも

maecorobockleさんへ
コメントありがとうございます。 そうですね、改めてみるとすごい量になっていますね、我ながらビックリです。 あと、フォローありがとうございます、これからもよろしくお願いします。

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No title

人間椅子botともどもお世話になっております。

「世界に花束を」の歌詞文字起こし,ありがとうございました。いまさらではありますが,曲を聴きながら読んでみたところ3ヶ所ほど気になった部分がありましたので,書いておきます。当方も自信はありませんが,ご確認くださいませ。

1. 「皆はTのこと馬鹿だと言いますが」→「皆はTのこと馬鹿だと言いますが」
2. 「死の覚とてないノンシャラン」→「死の覚とてないノンシャラン」
3. 「銃を持つのかというに」→「銃を持つのかというに」

よしなに。

どうも

nyaさんへ
コメントありがとうございます。

聴き直して見たところ、ご指摘の箇所は確かに間違って聞き取っていました。いずれ、訂正しておきますのでよろしくお願いします。
わざわざ、連絡を下さって、ありがとうございます。
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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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