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映画バカ一代(探偵はBARにいる)


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(2012/02/10)
大泉 洋、松田龍平 他

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原作を一読もしていないので断言は出来ないのだけれども、この作品はミステリーです。ということは、読者や観客の最大の関心は「犯人は誰であるか」ということに向けられるわけです。

ところで、映画やドラマなどで、犯人を演じるのは大抵有名俳優です。別に“有名俳優”がやらねばならないという決まりはないのですが、まあ見栄えを考えると有名俳優が撰ばれがちです、なにせ花があるしね。
しかし、制作予算は限られています。複数の有名俳優を使う金がない状況で、ありきたりな謎解き物を作ると、犯人がすぐ分かってしまい、面白さが半減してしまいます。良い例が2時間ドラマ。慣れてくると新聞のラテ欄をちらりと見ただけで犯人が分かってしまいます。

「今日は寺田豊が出るらしいよ」
「へぇ、彼が犯人か」

ってな感じ。脚本や監督がいかに素晴らしくても、犯人が分かっちゃうと謎解き物は退屈です。さて、そんな悩みを解決してくれる方法があります、それが倒叙です。
倒叙? なんじゃそれ? という人もいると思いますが、ほら、あれです、刑事コロンボとは古畑任三郎シリーズみたいなやつです。つまり、最初から犯人が分かっていて、刑事が追い詰めていくってやつです。
この手の作品はその性格上、謎解きよりも犯人の生い立ちや事件の背景、刑事と犯人との心理戦を主題にせざるを得ません。


さて「探偵はBARにいる」は、本作において、なくてはならないアイテム「電話」のせいで、犯人が(勘のいい人は)序盤から分かってしまいます。つまり、声で相手が分かってしまいまうのです、これだと「犯人捜し」をメインに据えた物語は出来ません。
原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、もし原作が犯人捜しをメインに据えているのであれば、それは声の描写を意図的に回避可能な活字だからこそ出来る技であって、映画やドラマでは難しいです。
そこで本作は敢え明言はしないけども、暗黙の了解で観客は犯人が誰であるかを知らせています。同時に物語の主題を「犯人捜し」ではなく、犯人が犯行に至った理由、犯人と被害者との関係を克明に描くことで、ミステリーっぽいヒューマンドラマになっています。

だから、犯人が分かっても面白いわけです。厳密には倒叙物ではないけども、倒叙物の要素を使った作品だと思います。

あ、そうそう、高嶋政伸のヤクザ演技はなかなか良かったです。ピアス、おかっぱ、ゲップ、汚い言葉遣い、今まで良い人というイメージをぶち破る怪演でした。これからもこういう路線の役をやればいいんじゃないかと思います。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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