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リチェルカーレ 前編

 この頃、肌寒くなったと思っていたらもう秋になっているのだ。あ~なんか色々あったなぁ、なんて思っている。
「秋だねぇ。」
「秋ですね。」
「は、秋といえば秋刀魚だ!秋刀魚を買ってきたまえアリア君!!」
「ちょっと、黙ってください。」
「・・・・ハイ。」
 なんかこの頃、彼女厳しくない?もしかして、なんか失礼なことをしたかな?一応、思い返してみる。う~ん、私善人だしなぁ。無いなぁ。
「それにしてもアノ事件を終わらした人って誰だったんでしょうね?」
「ん?あぁ、大柿って人のこと?さぁ、ね。私にもわからないよ。」
 ただ、言えることは彼が誘拐犯だということだ。
 そんなことを考えていると電話が掛かってくるのであった。
「はい、こちら珠路探偵事務所です・・・・」


 ついに、ついに来てしまった。殺人事件だ。そして、依頼者はまさかの大柿範仁だった。
「まさか、またアンタに会えるなんて思いもしなかったよ。」
「いいや、そうでもないぞ?俺は、その何だ?警察みたいなものだからさ。事件現場にはよくいる。」
「そうなんですか。で、私に何をしてほしいんですか?」
「ああ、ずばり謎解きって奴さ。こっちに来い、今回の事件について教えてやるよ。」
 そう言って、私とアリア君を連れて事件現場へと向かった。
「ここが事件現場だ。」
ビチャビチャの床と黒く焦げた床や天井。火事のようだ。
「さて、今回の事件についてだ。事件は、6日前に起きた火事だ。」
 火事?そんなものあったかな?
「ありましたよ。おかげで今日は、秋刀魚が買えなかったんですから!!」
「な、なるほどだから怒っていたのか・・・・」
 大柿は、咳払いをして続きをいいか?と聞いてきた。私たちは、照れ隠しをするように頷く。
「火事で終わればよかったのだが、ココに死体までも出てきやがった。
被害者は、黒井 治夫(くろい はるお)。34歳男性。ココのスーパーで働いていたフリーターだ。腹部に刃渡り10~15センチほどの刺傷がある。
まぁ、死因はそれだろう。最悪なのは、凶器がみつかっていないこと。と凶器がわからないということだ。」
「わからない?」アリア君が独り言のように質問する。
「ああ、刃物かどうかという前にそれがナイフのようなものなのか、尖った鉄の塊なのか?さっぱり、だということだ。」
 という事は、普段身につけているもので殺したという可能性がある訳だ。
「ところで大柿さん。ココは何だったんですか?」
「何かと聞かれると・・・ココがどういう風に利用されていたかということか?」
「はい、スーパーマーケットの隣にあるという事は、家とかではないのでしょ?」
「ああ、ココは冷凍室だ。ここのスーパーは、冷凍室が5つあってココには魚類が冷凍されていたらしい。ほら、そこからコンテナみたいなのが見えるだろ?それが元の冷凍室だよ。」
 確かに大型のコンテナのようなものがいくつか見える。ココは軽く変形してしまっている。
「俺が来た時には、焼き魚のいい匂いがしていたよ。」
 冗談のつもりなのだが一緒に人間も丸焼きになっていたので笑えたものではなかった。まぁ、しかし焼き魚が食べたくなってきたのは確かだ。
・・・・主に秋刀魚を
「ところで容疑者は何人なんですか?」
「・・・・さっきから気になっていたのだがキミは誰だ?」
「ふぇ!?」
 変な声を出すアリア君。ああ、そういえばあの時は寝ていたのだった。
「え~と、始めまして。ワタシは、真桐 亜里亞といいます。」
「あ、ああ、どうもすいません。名刺まで・・・・」
 適当に名刺交換している。いつの間に作ったのだろうか?
「失礼ですが・・・その眼帯は?」
「失明しました!」
「えぇ!!ちょっと、待ってください。かっこいいから、とかじゃなかったんですか?」
「ハイ、あれウソです!」
「えええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!!」
 衝撃が走る。というか何故そんなウソを?
「実を言いますと寝ぼけてシャープペンを逆さに持っていまして、はい。ええ、芯を出す方を上側に持っていました。で、寝ちゃいまして・・・・そのままグサリと・・・」
 ぐ、グロすぎる・・・・・。あと、リアルドジっ娘は悲惨でしたよ。お父さん。
「あの話戻しましょうよ?容疑者は何人なんですか?」
「ああ、容疑者は3人だ。というより被害者は元々人から嫌われる性格だったので逆に容疑者が多すぎてコノ3人がアリバイがなかったから絞り込んだという方が正しいかもしれないな。まぁ、詳細は資料を見てくれ。」
「そういうのって部外者が見ていいものなんですか?」
「ん~いいんじゃない?」
 いい加減な人だ・・・・。


 とりあえず、容疑者の3人を見てみた。

 容疑者 1 家村 芳樹(いえむら よしき) 23歳 男性
 職業 ココのスーパーの店長
 黒井との関係 金銭関係のトラブルがあったらしい
火事の前後 30分ほど彼の姿を見ている者はいない
 彼は日本刀集めるのが趣味で自宅には、いくつもの日本刀を飾っている。

 容疑者 2 白川 守(しらかわ まもる) 27歳 男性
職業 ココのスーパーで板前をしている 
黒井との関係 先輩後輩の関係で後輩の白川はパシリという感じでこき使われていた。さらに恐喝まがいなことをしているという噂もある 
火事の前後 厨房で魚を刺身にしていた。数時間アリバイがない
板前という職業だけあっていくつもの包丁を持ち歩くことが多い。数日前から1本包丁が無くなっているらしい

容疑者 3 丹羽 三郎(にわ さぶろう) 37歳 男性
職業 ココのスーパーの冷凍室の管理人
黒井との関係 丹羽の妹の夫が黒井であり、丹羽は義理の兄にあたる。最近黒井が多額の借金をして離婚するように妹に勧めていた。丹羽の妹は、黒井に暴力を受けていたという噂も流れていた。
火事の前後 このコンテナの隣で肉類の整理をしていた。燃えるコンテナを見て消防に連絡を入れた本人
凍りすぎて地面とくっ付いてしまっているモノを取るためにノコギリのようなモノとその刃を研ぐためにヤスリのようなモノを所有していた


 ふ~む、意外と情報が少ないなぁ。私の推理なら白川の包丁を誰かが持ち出して、黒井を刺し殺し、火を放ったと考えるが・・・・それでは、この3人以外の誰でも出来てしまう。
「大柿さん。犯人は、複数いてアリバイ工作をしたと考えた方がいいのでは?」
「それは、難しいな。もし共犯で犯行を行うなら、その数は平均10人以上になる。」
「それって、どういう?」
「まぁ、簡単に言うと、だな。火事が起きたのが昼の1時ぐらいからなんだよ。店員は、入れ替わりで昼食をとっていたんだ。ほぼ全員がグループを作って食べていた。つまりは、殆んどの人間が10人前後と一緒にしていたんだ。」
 なるほど、それで残ったのがこの3人という訳か。
「それでどうだ?」
「情報が少なすぎますね。私はドラマや漫画、小説などの名探偵ほど滅茶苦茶な発想は持っていませんので、その3人に会わせてください。」
「いいだろう。3人は、事情聴取を受けているところだ。都合がいい。まずは、白川からだ。」
 こうして、私たちは白川に会いに行くことになった。
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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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