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太陽の没落

下敷となっているのはフリードリヒ・ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」。 ゾロアスター教の教祖であるツァラトゥストラを主人公にして、ニーチェの哲学を語った作品で、ここではゾロアスター教は“一切”出てこない。



太陽は今 己れの炎に喘ぐ 巨大な器 余るほど熟れた果実

太陽:ツァラトゥストラは三十歳から十年間ほど山籠りして、それからある朝太陽に向かって話しかける。 そして、自分はこれから山を降り、民衆に自分の知識を分け与えたいという旨のことを言う。
巨大な器 余るほど熟れた果実:おそらく、溢れださんとするツァラトゥストラ自身の知識の比喩。 作中では蜂蜜に喩えていた。


貧しき者へ 悲しむ者へ 洞窟潜む者へと 階を下らん

階:「きざはし」 階段、段々のこと。


空の太陽が 落ちるように 彼もひとり 落ちてくるだろう


太陽を背に 雲海見下ろす男 焼け付く叡智 肌焦がす恵み浴びて

雲海:高度の高い山などから見下ろした際、雲がまるで海のように見えること。 それだけツァラトゥストラは高い山で生活をしていた。
叡智:深く物事の真理を知っていること。


賢しらたちへ 憐れむ人へ 幕屋で眠る驢馬へと 松明を 翳さん

賢しらたち:作中、ツァラトゥストラ(=ニーチェ)はプラトン主義もキリスト教も最初からありもしないものを土台にしていると痛烈に批判している。
幕屋:移動式の神殿という意味もあるけど、おそらくここではテントのこと。 
驢馬:「ロバ」 驢馬には隷属的とか、痴呆的みたいな意味合いがあるらしく、「ツァラトゥストラはかく語りき」の中ではキリスト教を信じている信者のことの比喩として使っていた。
翳さん:手に持って頭上に掲げるという意味もあるけど、ここでは明りで照らすぐらいの意味。


空の太陽が 落ちるように 彼も一人 落ちてゆくだろう

落ちてゆくだろう:ツァラトゥストラは自身が教えを広めるために、山から下りることを「没落」と呼んだことから。


千尋の谷 急峻な崖 牙むく獣 のたうつ大地

千尋の谷:千尋は1,800km超なんだけど、これは比喩でとてつもなく深い谷のこと。
急峻な崖:急傾斜で険しい崖のこと。


嘲りの声 蔑む眼 罵る唾 頬打つ礫

礫:小石のこと。 ニーチェは「ツァラトゥストラはかく語りき」でキリスト教的なモノの見方を否定した(それを端的に表しているのが「神は死んだ」) もしかしたら、「頬打つ礫」というのはヨハネによる福音書にある有名な話(姦通をした女性に石をぶつけているのをキリストが「罪の無い者以外投げるな」と言った)からの引用かもしれない。


太陽の没落 栄光の没落 太陽の没落 天上の没落


太陽の目は道化師にも似て暗い 善と悪との彼岸を見てきたゆえに

善と悪との彼岸:ニーチェは「道徳」というのは「善とか悪を超えた向こう側に存在する」という主張をしており、そのことが「ツァラトゥストラはかく語りき」の中でも度々取り上げられているんだけど、より詳しく論じられているのが「善悪の彼岸」という題名の本。


痴れ者なのか 物乞いなのか 咎人こそは 我が輩と 笑わん

痴れ者:「神は死んだ」と言うツァラトゥストラを人々は怒るどころか呆れていた。
咎人:罪を犯した人、罪人。


空の太陽が 沈むように 彼も一人 下りてゆくだろう


車輪の輪は 止まりはしない 紅蓮の火は 消されはしない

車輪の輪~:和嶋が作詞した歌詞にはわりと出てくる「紅蓮」と「車輪」のフレーズ。 ここ「太陽の没落」に関して言えばニーチェのいう「永劫回帰」のことを言っていると思われる。 永劫回帰、あるいは永遠回帰というのは無限の時間の中で有限の物質の世界なら同じことが過去にも、そして未来にも繰り返されるという考え方。 宇宙は円環運動を繰り返しているという考え方。 


没落する 没落する 没落する 没落する

没落する:ツァラトゥストラが山から下りて人々に説教することを「没落する」と言った。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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