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牡丹燈籠

明朝時代の中国で創作された「剪灯新話」といわれる小説集のひとつで、日本では落語の演目としてよくしられている。
あらすじは、旗本のお嬢様としがない浪人の恋話で、身分の違いから結ばれないことを悩み死んだお嬢様が後を追って死んだ下女と共に、よなよな浪人の家の前に牡丹燈籠を携えてやってきて……という話。



草木も眠る丑三つ ぬるい風がそよめく 下駄の音も幽かに カランコロン近付く

丑三つ:午前1時~3時までの時間。 「草木も眠る丑三つ時」といえば、怪談モノの枕詞といっても過言ではないです。
下駄の音:普通、日本の幽霊は足がないとされているので、下駄の音がすることはありませんが、これは中国の古典を参考にして作られているという名残りです。


ホトと門を叩くは 年増女丸髷 ぼうと滲む燈籠 浮かぶ牡丹芍薬 振袖姿

年増女:娘と呼ばれる年頃を過ぎた女性のこと。 現在でいう「年増」と違い、当時は数えで20歳ぐらいの女性を指していたといわれます。
丸髷:こんな感じの結い方で、既婚女性の髪型。 これは、お嬢様(お露)ではなく、その下女(お米)のこと。 ちなみにお嬢様は「高島田」を結っていたそうです。
牡丹芍薬:よく美しい女性を形容するときに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合」といわれ、「立てば芍薬のようにスラリとしていて、座れば牡丹のように華やか、歩く姿は百合のようにしなやか」ということだそうです。
振袖姿:「振袖」は未成年者や未婚女性が着る着物で、既婚女性が着る着物は「留袖」です。


いつまでもいつまでも お慕いしております あなた どこまでもどこまでも 付添うてまいります あなた


盆の鐘の響きに 卒塔婆二つ蠢く 蚊帳の中の睦言 髑髏抱けば彼方で 南無阿弥陀仏

卒塔婆:墓地に立てかけられている木製の板に戒名や帰依する仏の名が書かれたもの。 塔婆とも。
睦言:閨で男女が掛け合う言葉のこと。 仲良い様子での会話。
髑髏抱けば:好かれた浪人・新三郎は生身だと思って接していたお露はまさかの幽霊で、抱いていたのは彼女の亡骸だった、というオチ。
南無阿弥陀仏:意味は「私は仏教に帰依します」という意味。 ただ、一般的にはそうした意味で使うよりも「くわばら」と一緒で、怖いものを見たときに念じる。


けっしてけっして 裏切ってはなりませぬ あなた どうしてもこうしても放れはいたしませぬ あなた


あはれ男の顔貌には 死相の黒い影 すわと店子の八卦見たち お嬢の菩提寺へ馳せ参ず

顔貌:手相見があるように、人相見というのがあって、それで占い師は相手の運気を占うんだそうです。 死相とはまさに「もう、死にそう」と見えるもので、顔色は関係ないんだとか。
八卦見:占い師のこと。 中国で生まれた「易経」から、そう呼ばれるようになった。


したり和尚のいうことには 風前の灯火 さよう過去世の悪因縁 観音の功徳を唱えよ

風前の灯火:この時、新三郎は和尚に「お露は幽霊で、お前の生気を吸われているぞ、このままでは死ぬ」と言われた。
観音の功徳:和尚は新三郎に魔除けのお札を渡され、家中に貼りますが……


秋の空の移ろい 男心に似たり 垣根越えしあの世は 恨み言を繰り返し 今宵もまた来る


さあ ご一緒に参りましょう さあ ご一緒に暮らしましょう 静かに 仲睦まじく 誰にも 邪魔されず さあ 参りましょう

ご一緒に参りましょう:家中にお札を貼った新三郎でしたが、下男の伴蔵という男が金に目が眩み、お露の願いを聞き入れお札を破り、新三郎は憑き殺されてしまいました。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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