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どっとはらい

「どっとはらい」は青森県を中心に、主に東北地方で使われる言葉で、意味は「めでたしめでたし」と同じ。 シュルレアリスムを髣髴とさせる歌詞が特徴的な一曲です。



空は青いな書き割りの 夕べに蛙の雨が振る 破れかぶれの地平線 結膜炎が覗き込む

書き割り:演劇などの舞台で使われる背景の絵のこと。 名前の由来は持ち運びや収納の便を考えて、いくつかのパーツに分かれるようになっていることから
蛙の雨:「蛙が鳴くと、翌日は雨になる」という諺もありますけど、おそらく、読んで字のごとく「蛙」が空から降ってきたんだと思います。 実際、アメリカやギリシアでもそんなことがあったそうです。
結膜炎:まぶたの裏と眼球の表面を覆っている無色透明の粘膜が炎症を起こしている状態。 細菌性とウイルス性
がある。


捻子の壊れた時計台 虚無を刻んでチイパッパ


瘧の狛犬ひり出した でんでん太鼓蓄音機 墓掘り人夫の餞別は 屠る吾が子の三杯酢

瘧:ここでは「おこり」 他にも「えやみ、わらわやみ」とも。 悪寒や震えを発する病気で、マラリヤの一種とされる。
狛犬:よく、神社や寺院の入り口前に置かれている犬、または獅子を模ったとされるもので、片方の狛犬は口を閉じ、もう片方の狛犬は口を開けていて「阿吽」を表しているという。
ひり出した:漢字で書くと「放り出した」 内部のものを外部へと出すこと。
でんでん太鼓:子供のおもちゃとしてよく見られる太鼓で、太鼓の両隅に、玉のついた紐がつけられ、太鼓を持って捻ると音が鳴る。
蓄音機:光ディスク(CDやDVD)や磁気テープ(カセットテープ)の前には、レコードと呼ばれるものに音声を録音していた(さらに前は蠟や錫)。 それは音の振動を記録して、その上を針で滑らすことで音を再現するというものでした。
墓掘り人夫:墓を掘るために雇われた日雇い労働者とかいう意味。 今もあるかもしれないですけど、昔は他人の墓を暴いて、共に埋葬された金銀、宝石を収奪する犯罪がよくあったそうです。
餞別:遠方へ旅立つ人へ、あるいは出張や転勤になった人に金銭を送ること。 今と違って、どこか遠方へ行って、その後帰ってこられる保証がなかったので結構な金額を包んだのだとか。
屠る:獣を解体すること、あるいは完膚なきまでに打ち負かせること、皆殺し。
三杯酢:酢、醤油、味醂を同量で割ったもののこと。 酢の物をつくる際に欠かせない。


君麗しの死刑台 滴る血潮高砂や 狐の嫁入り通り魔の 錆びた刃が香ばしい

死刑台:死刑の方法は様々あるけども、おもに用いられるのは絞首刑、斬首刑、それを行われる台が死刑台。 後に続く歌詞が「滴る血潮」と言っているので、おそらく後者の斬首刑の台、つまりギロチンなどのことだと思われます。
血潮:血のこと。 血の文学的表現。
高砂:兵庫県高砂市にある高砂神社にある「相生の松(同じ根から黒松と赤松が生えている)」から出来た能楽のこと。 夫婦愛と長寿を祝うもの。
狐の嫁入り:全国的に知られる怪異、あるいは迷信で、真夜中に山や河原で狐火が一列になって見えること。 または、快晴なのに突然降り出す雨(天気雨)のことを「狐の嫁入りがあった」などという。
通り魔:前の「狐の嫁入り」を受けて、本来なら「通り雨」と来るところが、人を無差別に刺す「通り魔」になっている。
錆びた刃:錆びた刃で刺された場合、錆びてないものに比べると相当痛く、また傷口が複雑になるのだとか。


どっとはらい どっとはらい 正気の沙汰はおしまい どっとはらい どっとはらい 狂気の沙汰の始まり

沙汰:沙汰という漢字は「沙を汰る」で、「砂を選り分ける」という意味。 つまり、物事をきっちりと判断すること。


端午の節句の沖合で バタフライなぞするピアノ 溺れてみたのはいつの日か あれは去年の謝肉祭 楡の木陰で処女が泣く 恨みざらまし番頭さん

端午の節句:5月5日、つまりこどもの日のこと。 男子の健やかな健康を祈願する日。
バタフライ:英語で「蝶」を意味する単語で、またその蝶に似た動きをする泳法。 当然のことながら、ピアノはそんな動き出来ません。
謝肉祭:「カーニバル」のこと。 大斎と呼ばれる断食前に行われる祭りで、一説には「肉よ、さらば」という言葉が語源だとか。
楡:楡には春楡と秋楡があるんですが、カーニバルは毎年、2月~3月の間に開催されるので、おそらくここで言っている楡は「春楡
処女:うら若き女性とかいう意味で使われているかと。 孫子の兵法には「初めは処女の如く、後は脱兎の如し」とかでいう処女。


黄昏偲ぶ一輪車 きりもみしては交尾する 鹿鳴館の天辺で 酌婦のアジる阿呆陀羅経

黄昏:「たそがれ」 実はこの字は当て字で、語源は夕方になり「あそこに立っている彼は、誰だ?」という意味の「誰そ彼」から。
きりもみ:漢字では「錐揉み」 錐で穴をあける際、回転させること。 あるいは飛行機が回転し、減速しながら降下すること。
交尾:当然のことながら一輪車は有性生物ではないので、交尾はできません。 うーん、何かの比喩なんでしょうか。 ただ、二台の一輪車があることは間違いなさそうです。
鹿鳴館:外国からの賓客や外交官をもてなすために建てられた建物のこと。 「鹿鳴」とは中国最古の詩篇「詩経」の小雅に出てくるもので、「客をもてなす」の意味。
酌婦:料理屋で酒を注いでくれる女のこと。 ちなみに下級料理屋では売春も行っていたという。
アジる:「アジテーションする」の略。 アジテーションとは扇動や議論という意味。
阿呆陀羅経:江戸時代末期、物貰い・乞食坊主が小さな木魚を打ち鳴らしながら、阿弥陀経など経文まがいの文句を言って歩いていた。


猫の尿の檜風呂 浮かぶスメグマ有り難や 上の姉様身を投げし セーヌの畔に小判湧く

尿:ここでは「にょう」ではなく古語の「いばり」 意味は「にょう」と同じ。
檜風呂:檜は腐食しにくく、湿気にも強いので風呂として用いられることが多いです。
スメグマ:尿や精液のカス、恥垢のこと。
セーヌの畔:フランスに流れる川で、国内河川2位の長さを誇る。
小判:江戸時代に流通した金貨のこと。 金一両とは小判一枚のこと。


曇天つんざく朱印船 沈む夕陽の浅ましさ 朧月夜は生き別れ きのこ雲だよおっかさん

つんざく:強い力で引き裂くこと。
朱印船:16世紀末~17世紀に、貿易で用いられていた船のこと。 当時の日本の権力者から朱印状と呼ばれる貿易許可書がないと外国は日本と貿易ができないというもの。
きのこ雲:急激な上昇気流により起きる積乱雲のこと。 有名なのは核爆弾によっておきる原子雲。


巡る因果の平方根 唐竹割りのかぐや姫 おぼこ娘もお歯黒の 髷の島田が恐ろしい

平方根:「ルート」とも。 (√2)^2=2という具合に、ルートは二乗することで外せる。
唐竹割り:プロレス好きだとチョップになるのかな? 他では……相撲じゃないほうの四十八手のひとつかな。
かぐや姫:竹取物語のヒロインのこと。 月からやってきた彼女はあらゆる男たちの結婚の誘いを退け、月の世界へと戻って行った、という話。
おぼこ娘:世間ずれしていない、うぶな娘のこと。 あるいは俗っぽい言い方をすると処女のこと。
お歯黒:「鉄漿」とも。 おもに既婚女性が歯を黒く染めること。 江戸時代には18~20歳以上の未婚女性も黒く染めていたとか。
髷の島田:日本髪における一般的な髪の結い方の一つで、神前結婚式を行う際に花嫁が結うのは島田髷の派生「文金高島田」というもの。
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テーマ : 人間椅子
ジャンル : 音楽

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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