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第五話「赤ワインより白ワインの方が好きって、飲んだことも無いのに言っちゃった の巻」

魔女の森を過ぎると草原が広がっていた。
草原といっても、芝生のように手入れの行き届いたような綺麗なものであった。

「草原を抜けるとメースか…」
もうナナセもいないというのにチェルシーは誰かに話しているかのように言った。

「そうですね、チェルシーさん」
「ねぇ~って、誰ですか貴女は!」
「あれ、ナナセさんから連絡受けませんでしたか、メースを案内する人間が来るって?」
「ええ、確か…貴女が、その案内人ですか?」
案内人はにこっと笑って
「そうですよ、チェルシーさん。私がこの大都会メースの案内人リリア・リンチです」
リリアは非常に綺麗な手を差し伸べて握手を求めた。
チェルシーはもう顔が真っ赤になっていた、だが、その出会いから2時間後チェルシーは恐ろしい事実を知ることになる。

メースは都会である。
ここで買えぬものはただ一つ神である。といわれるほどメースには世界中、いや惑星中からモノが集まってくる。
「チェルシーさん、お家族を探していらっしゃるのでしたね?」
「ええ、父と母と…そして自分を」
「自分ですか…まあ、面白いご冗談を」
「ほんと、そうですね、ハハ」
チェルシーはリリアがただの雇われ案内人だと直感で分かった。

「では、チェルシーさん、行きましょう」
「あ、はい」
飲み屋街を抜け、ショッピングモール、そして住宅街へ

「なにか手がかりとかありませんか?」
「いや、特に…」
「困りましたね…」
といって彼女はポケットからPDAらしきものを出した。
「えっと、ここの住民票を…」
ああでもない、こうでもないと彼女は液晶画面と睨めっこ、10分ほどして
「み~つけったっと。これだわ。」
「本当ですか?」
「ええ、着いてきて」
彼女の後を着いていくこと1時間、チェルシーは彼女の背中に変なものを見つけた。

ジッパーだ

(もしや、これは…)
意を決して引っ張ってみると、汗をダラダラとかいた毛深い何かが…
「な、なにしてるんですか、チェルシーさん!!」
気付いたリリア
「あ、ああああ、あんたは…お、と、こ、なのか!?」
「み、たぁ、なああ!!!」
「ぎゃあーーー」


しばらく彼は気を失っていた。
「ココはドコ、ワタシはダーレ?」
「チェルシーさん、大丈夫ですか?」
「あ、リリスさん。ええ、なんだか気を失ってたみたいで、記憶が…」
「ワタシもなんです、誰かに襲われたみたいで…なにか、奪われていますか?」
ガサゴソと鞄の中を調べるチェルシー、だが一向に何も盗まれていないようだ。
「いいえ、何も。リリスさんは?」
「ワタシも大丈夫です、よかった、なにもとられなくて。」
「ええ、そうですね、良かった、良かった」
「では、両親探しを再開しましょう」
「はい!」

チェルシーは記憶という大事なものを奪われたのであった。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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