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地震で思い出したこと

(将来なんと呼ばれるか分からないが)東北地方太平洋沖地震が起き、私は真っ先に東京や東北地方に住む友人に連絡をとった。幸いなことに全員無事でほっと胸をなでおろしたが、なぜだか、その時、昔のことを思い出した。
それは小学校、中学校の帰りによく立ち寄っていた文具店のことだ。

私の父は建築士で、家でも作業が出来るようにCAD用(製図ソフト)のPCと製図台が置いてあった。父は専らCADを使用していて、あまり使われない製図台、その横に置かれていたシャーペンや鉛筆は私のオモチャと化していた。(オモチャといっても、別に投げたりしてたわけじゃなく、落書きで使っていただけだが)
父の製図台と文房具で遊び倒していたある日、私は急に物足りなさを感じた。「足りない、もっと色んな種類のシャーペンで遊びたい」という欲望に駆られたのだ。そんな私は、母に頼んで近くの文房具店に連れて行ってもらった、もちろんシャーペンや鉛筆を買ってもらうために、だ。さて、その文具店を隅から隅まで、舐め回すかのように探しまくっても欲しいシャーペンが一つも見つからない。多分、その当時の私はこう思っていたに違いない「もっと質実剛健な文房具はないのか!」と。

つまり、父が使っているような製図用の文房具が欲しかったのだ。リラ、ファーバーカステル、ステッドラー、ロットリング、三菱、ぺんてる……ともかく、通常の文具店では需要がないのでなかなか取り揃えていないモノが欲しかった。

そんなわけで、面倒臭がる母親を無理矢理引き連れて、あるやも分からぬマニアック文房具を探す旅に出た私は、ある一件の文具店を発見した。主要な通りからやや外れたところにあって、一見しただけでは文具店とはわからない店構え、店に入ると奥の方、忘れ去られたところに……あった! あれもこれも、と手にとって「取りすぎ」と母に怒られながらも好きな文房具を買い漁った。それがその文具店との出会いだった。
それからずっと、やや家からは遠いところに位置しているものの、品揃えが良かったのでその文具店にちょくちょく行くようになった。しかし、高校生になると、遠い高校に通っていて立ち寄る暇がなくなったので、あまり行かなくなった。確か、高三の夏休み、消しゴムだかシャーペンの芯がなくなったので久しぶりにそこへ行こうと思ったら母に止められた。

母「どこ行くの?」
私「文具店」
母「○○(地名)の?」
私「うん、消しゴム買いに行くんだ」
母「あそこ、先月潰れたよ。夜逃げしたって」
私「ええええ!!」

なぜ母が「夜逃げした」ことまで知っているのかと訊いてみたら、たまたま母の友人の親戚が文具店の夫婦だったらしいのだ。その母の友人によると、売上が落ちて、お金を借りたが返せる見込みがなくなり、取立てを苦に夜逃げしたという。というわけで親子二代でやってた文具店は呆気無く潰れた。行っても意味がないと分かっていながらも、私は文具店、いや文具店跡へと向かった。先月潰れたというのに、店内を覗くと商品が陳列したままで、どうやらホントに急いで夜逃げしたようだ。家に帰ってそのことを母に告げると母はなんとなく悲しそうな顔をしたのを薄ら覚えてる。


長々とチラ裏なことを書いてきたが、これが東日本一帯で起きた大地震となんの関係があるのかというと、その夜逃げした文具店の夫婦が風の噂で、宮城の親戚を頼って行ったらしいというのを聞いたのだ。別に親戚でもないし、友人でもない、なんでもない店主と客にすぎない関係だったけど、なんとなく元気でいて欲しいなと思った。何かの縁で会えたとしても話すこともないし、私に出来る事なんて何もないけど、ただ無責任に元気だったらな、と思った。
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テーマ : 管理人日記
ジャンル : アニメ・コミック

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ジャヴュ・ドッペル

Author:ジャヴュ・ドッペル
えらいとこ見られた
こりゃあもう 百年目 じゃと思いました

あと、このブログは敬称略ですので悪しからず。

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